Japan Vintage Guitar の世界 ④
今年も猛暑でとてもウェーダーを履いて川へ行く気になれません。温暖化の影響なのでしょうか、渓流シーズンも雪解けが収まってから梅雨明けまでの2ヶ月と9月だけになってしまいそうです。
エアコンの効いた部屋でギターのメンテに明け暮れています。
こちらは所有するギターで一番古いもの。中学生の頃に初めて購入してもらったギターです。
YAMAHAのFG-350Dです。
改めてカタログを見るとFGシリーズはボディのデザインでFORK、SEMIJUMBO、WESTERNがラインナップされています。当然ながら12弦もあります。年代が違うかもしれませんが、FG版のCOUNTRY JUMBOのFJなんてのもありました。充実したモデル展開です。
この350DはWESTERNタイプで、いわゆるドレッドノートです。
トップはエゾ松。サイド&バックはパリサンドル(インディアン・ローズウッド)です。
ネックや指板、ブリッジの材は不明です(確かネックはナトー、指板はローズウッドだったような)。ポジションマークは桜の花を模したものと凝っています。
シンプルなFGヘッド。自転車で担いで走っていた時に落として角が割れてしまいました。
僅かですがベアクロウ入っています。元々赤味の強い色合いのトップ材でしたが、経年変化で飴色が強くなった感じがします。良い感じのヴィンテージ感が出てきました。
コンタクトタイプのピックアップを付けていますが使い物になりません。
エントリーモデルとのイメージの強いFGシリーズです。実際、友人が所有していた機種では薄っぺらくてほとんど鳴っていないようなものもあり、上位機種のLシリーズとは明らかな違いがありました。このFG-350Dは個体差なのかボディサイズや材の影響なのか、なかなかの鳴りがします。学生の頃はステージで重宝されていました。
クリーニングとメンテナンスをして大事にしていきたいと思います。
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