このところ某オークションでCFO123をよく見かけます。
CFOはⅢが汎用性の高いサイズで数も出ていると思うのですが、日本の渓流では123かそれより小さいⅠ、Ⅱが扱いやすいサイズになります。
123はバーストックを1台持っているのですが今は使っていません。20年以上昔に#4のGRA YAMAME SPECIALと一緒に購入したもので、どちらもほぼ無傷で保管してあります。
DTの#4ラインだとバッキングは殆ど巻けなかったような記憶があります。
で、某オークションでそこそこ綺麗そうな123が、そこそこの即決価格で出ていました。手持ちの123はコレクション用とし、使い倒す用に1台手に入れてしまいました。
外周部に傷はありますが中古のCFOにしては綺麗な方でしょう。このくらい傷があったほうが、多少傷をつけても心が痛みません。
しかし、スプールのエッジ部分は何故こんなに薄く立ち上げているのでしょうか。ちょっとぶつければ曲がりそうですし、実際に曲がっているのも多いです。
文字の色が殆ど抜けています。
ケースはこちら。スエードの洒落たケースです。CFOはⅢを4台持っていますがどれもいわゆるハンバーガータイプで、このスエードのは初めてです。意外とペナペナでケースというより巾着か袋みたいな感じですね。
中はムートンです。実はこれが曲者らしく、ムートンの製造過程で使う薬剤が残っていた場合、金属を腐食させるそうです。CFOは新品でもラインガードやセンターシャフト固定部がくすんでいるものが多いのが納得いきますね。
左巻きになっていたので右巻きに変更しました。
三角のシム2つをそれぞれ右に回して完了。
てか、これだけの部品なのに新品価格が3万円以上するとは…
国産リールならほぼ同じコピー品が数千円で買えました。しかもCFOよりはるかに頑丈で傷付きにくい表面処理までされて。3万円あれば精密機械のようなベイトリールも買えちゃいます。旋盤があれば自分でも作れそうな気さえします。
つくづく自分もネームバリューに弱いなと思います(笑)
123とⅢを並べてみました。パッと見然程大きさの違いはわからないですが、手に取り、ロッドにセットしてみると123が絶妙な大きさなのがわかります。因みに向かって左が123です。
8.6ft.のロッドだと123は少し小さ過ぎると感じます。Ⅲがベストバランスですね。
一方で8ft.以下のロッドならⅢは明らかに大き過ぎ。123がベストです。
日本の要望で作られたサイズだということがよくわかります。
123でも#3のDTならかなりバッキングを巻かなくてはいけません。#3ならⅠかⅡで十分なのでしょうが、Ⅰ、Ⅱは小さ過ぎてロッドとのバランスが悪いですよね。
さて、スプールエッジの立ち上げ部や全体的な素材の薄さ、弱い塗装など、非常に出来の悪いリールだとは思いますが、何故か所有欲を掻き立てられます。まぁ、ネームバリューに惹かれてなのでしょうが。
せっかく手に入れたので、ORVISのHLS863で使うかHLS711で使うか、迷うところです。