フィンガー・ピック

Don West

2025年05月10日 06:46

フォークギターを弾き始めた中学生の頃、一番の悩みは指弾きで音がこもることでした。

その後、アルペジオやスリーフィンガーもフラットピッキングで弾くよう特訓を重ねましたが、どうしても指弾きでなくては弾けない曲もあるのです。最近、マイク録りしてみたのですが、まぁ、こりゃダメだな、って音でしか録れないんです。

最近は動画サイトで様々な動画を高画質で見ることができます。そこで、あのお方はあの曲を弾くのにフィンガーピック使ってたんだ!との発見がありました。
そんなこんなでフィンガーピックを使うことにしたのです。爪を伸ばすのも何かと不便ですしね。
サムピックは中学生の頃から使っていましたが、フィンガーピックには初挑戦です。

D'Addarioのセルロイド製フィンガーピック、Largeサイズ5枚入りをポチり。届いたブツは何と10個入りでした。サムピックは手元にあったIbanezのウルテム製を。

有名ブランド数社からは金属製フィンガーピックも出ています。後述するような調整は金属製の方がやりやすいかもです。

で、装着した様子がこちら。何やら物騒です(笑)

現代版必殺シリーズがあればサムピックが仕事道具として使えそうですね(笑)
山田五十鈴さんが三味線の撥を返す姿がカッコよかったです。

先端はこんな状態。爪先とピックの先端が離れ過ぎていて、とても弾きこなせません。

指に合わせて調整が必要なのです。

熱湯に浸けて曲げるのが一般的みたいですが、半田ごてを使いました。ランディングネット作りやフライラインの熱融着ループ作りにも活躍してくれています。因みに金属製のは熱は不要、力業で曲げるのみです!
指先で摘んで曲げながらコテに近付け、暫くするとゆっくりと曲がり始めます。火傷に気をつけながら少しずつ曲げて指先に沿うよう形を付けていきます。半田ごての場合、コテを近づける位置を調整して根本から曲げたり先端だけ曲げたりできるのですが、爪に近くなるピックの先端は爪と鋭角になるようにします。


ピックの先がもう少し上、爪先の近くまで来て欲しいですが、長さが足りません。あまり短いとピックで弾いた直後に指先が触れたりしてしまいますが、仕方ないのでこれでいってみます。




中指、薬指は弦に当たる角度が浅くて上手く弦をはじけません。スカッという音になってしまいがちです。
ま、薬指に装着すること自体無理があるのかもしれませんね。

普段は小指をボディトップに当てて手を固定して弾くのですが、それだと指と弦が近くてピックが弦に当たる角度が浅くなってしまいます。ヘタするとピックの先端ではなくカーブの途中(指の腹辺り)に当たってしまうんですね。中指、薬指が深い角度で当たるよう手首を浮かせ、かつ指を立てるようにして弾く必要があります。

ま、練習すればなんとかなるかな、という手応えです。フォーム改造も含めて特訓しましょう。上手く当たった時の音は指弾きとは比べ物にならないクリアーで大きな音で、一度使ってしまうと指弾きには戻れません。

ただ、ピックがかなり厚くてカツカツと弦に当たる音が出るんです。アコギでは録音するとカツカツ音が結構目立つので普段はMediumのピックを使っているんですが、このフィンガーピックはHeavy位の厚さなんです。
また、厚さのためか音がややマイルドなんですよね。
薄いピックを切り出してフィンガーピックの先端に貼るとか、先端を薄く削るとかすれば良いかもしれません。

金属製のも試してみたくなりますね。

関連記事