以前、中古のCapsのMiltresをリメイクしたのですが、ガイド位置を変えたりしたためか好みのアクションではなくなり、使わずに放置状態になっていました。
このロッドを何かに活かそうと、リールとラインを準備しました。
先ずはリールを。
気軽に使える安価なリールを探しました。昔はマシンカットでしっかりしたナロースプールやパクリ物でもちゃんと使える数千円の国産リールがたくさんありました。
今やナロースプールは絶滅危惧種。安価なリールは中国製と思われるカッコいいラージアーバー全盛です。
そんな中、何とECHOから5,000円台で出ているではありませんか。樹脂製ですが写真で見る限り昔からある玩具の域を出ないようなチープな物ではなさそうです。
REDINGTONからはCROSSWATERというリールが同価格帯で出ていますがこちらは3、4番で使うには大き過ぎますし、デザインも北欧系フライリールのような前衛的で好みではありません。
早速ECHO BASE 2/3をポチり、翌々日には届きました。
しっかりした箱に入りリールポーチがついています。汚れたら洗えるリールポーチ、有り難いです。最近は国産のスピニングリールやベイトリールではポーチすらついてこないものが多いです。
2/3番手用。ミッドアーバーのワイドスプールで重量は133g。樹脂製とは思えないずっしり感です。
直径76mm、幅23mm、キャパはWF4+75yds(20lb.)です。river peak のシューティングヘッド(#4、Intermediate、154grain)とランニングライン(20lb.、Intermediate、100FT)がぴったり巻けました。
ハンドル側はよくあるミッドアーバーのデザインです。
ドラグノブ側は今風のデザインです。安価なリールは何故かデザインもチープなものが多い中、高級リールと言われても納得してしまいそうなデザインです。なかなかの好印象です。
スプールに写っているようなバリは各所にあります。細かい所まで目を近付けてじっく見ていけば価格相応なのかなと思えなくもありませんが、老眼の目で見る限りは樹脂製で安価なリールとは思えません。
表面も樹脂のようなザラザラ感はありません。
驚くのはドラグ性能。細かく設定が効く上に(ラインを引き出してみた限りでは)滑り出しがとてもスムースです。
引き出し時にはクリック音が鳴りますがこれも心地良い音です。巻き上げ時は無音で高級ベイトリールのように驚く程非常に軽く回転します。
説明書が無いのですが、ハンドルを左巻きから右巻きへ変更してみました。
スプールシャフトのEリングを外しワンウェイクラッチを抜いてみました。多くの機種はワンウェイクラッチをひっくり返して入れることで巻手を変更できますが、コイツのワンウェイクラッチは裏表で形状が異なります。ひっくり返すとプラスティックの部品がEリングに当たり摩耗が心配です。
右巻きには変更できないのかと思い色々サイトを探してみたところYouTubeに公式動画が上がっていました。
リールのアップが少なくわかりにくい動画でしたが、このやり方で大丈夫みたいです。
重量は同サイズのアルミマシンカットの機種とほぼ同じでズッシリきますが、安価でありながらチープさを感じさせない仕上がりと性能は非常に魅力的です。
入門者用やサブリールとしてだけではなくメインリールとしても十分使えると思います。
ただし、2/3とうたっていますが3番ではリールが大き過ぎます。4番ならちょうど良い大きさかと。