2023年06月17日
アコギ用マイク iRig Acoustic Stage 後編
もう1年半前になりますが、iRig Acoustic Stageを導入し、ここで紹介しました。その時はiRig Acoustic Stageで拾った音をパソコンのDAWソフトで録音する方法で苦労していました。
iRig Acoustic Stageの売りのひとつにUSBでPCに出力できるということがあります。ですが、USBでパソコンへ入れてみたところ音量が非常に小さいのです。これはアンプシミュ等のアプリで増幅することが前提なのかな?
また、ドライバがASIOに対応していません。殆どのDAWソフトはASIOを介して外部音源を取り込んでいます。なので、PCに接続してもWindows付属のレコーダーでしか音を出せないのです。一応、ASIOに対応させるフリーソフトのようなものがあるようですが、作動が不安定みたいです。
USB接続は諦め、Line6のPOD HD300を通してみました。HD300にはエレアコ用アンプのモデルはありません。クリーン系のアンプを使ってみましたが、ここでも音量不足です。コンプで無理やり持ち上げたりしなくてはならず、まともなサウンドは作れませんでした。
そこで目を付けたのが現役を退いてホコリを被っていたLine6のTonePort UX2。マイク入力付きのオーディオインターフェースです。DIでバランス信号に変換してTonePortのマイク入力で増幅してやろうという狙いです。
iRig Acoustic Stage→DI→TonePort→PCという流れです。最後がオーディオインターフェースか卓かの違いはありますが一般的なエレアコの接続方法ですね。
DIはCLASSIC PROのアクティブDI、CDI-1Aです。格安なのに評価は高い機種です。

物置から引っ張り出してきたLine6のTonePort UX2。置き場所がなく取り敢えずプリンター上に。

ここからはソフトの設定です。
TonePortにはGearBox(簡易版でしたが)というアンプシミュレーターソフトがバンドルされていて、そこからTonePortをコントロールできたのですが、Windows10には対応してはいないでしょう。では、Windows10でTonePortが使えないのか、というとそんなことはありせん。ちゃんと使えるのです。
先ずはWindowsの設定。ドライバはHD300、HD500と共通なのでWindows10対応のドライバが既にインストールされているのです。インストールされていなければLine6サイトからインストール可能です。
ドライバがインストールされると『Line6 audio-MIDI devices』というシステムがコントロールパネル内に現れます。ここでTonePortの設定もできるのです。
Windows10ではデフォルトのデザインのコントロールパネルではこのアイコンが出てきません。

右上の『表示方法』から『大きいアイコン 』か『小さいアイコン』を選ぶと出てきます。


ダブルクリックで開いて、上の『Line6 device』から『Line6 TonePort UX2』を選択します。
次に『Input & Recording』タブを開き『Input Source』で『MIC 1 & 2』を選択します。これは、今回はDIからの出力をTonePortのMIC入力へ入れるためで、ライン入力等へ入れるならそれに合った入力を選びます。
下には『Hardware Meters Show』のリストがあります。これはTonePortのアナログメーターに何を表示するかです。色々と設定してみたのですが、上手く反映される時と全くメーターが動かない時があります。バグなのか何か条件があるのか分かりませんが、メーターは特に必要ないので今は深く追求しないでおきます。

これでWindowsの設定は完了です。TonePortがマイクアンプとオーディオインターフェースとして作動し、TonePortに入力した音声が増幅されてパソコンで聞けるようになります。Windows付属のボイスレコーダーでも録音できます。
次はDAWソフトの設定です。自分はCakewalk by BandLabを使っていますが、どのソフトでもだいたい同じやり方だと思います。
『環境設定』を開くと、『入力デバイス』『出力デバイス』ともにHD300になっており、TonePort UX2はグレーアウトになっていて選択できません。恐らくドライバが共用なのでHD300とTonePortが排他的にしか使えないためだと思います。

一度HD300のチェックを外して下の『適用』をクリックします。そうするとグレーアウトが外れてTonePort UX2が選べるようになります。

TonePort UX2にチェックを入れたら『適用』をクリックして終了です。

オーディオトラックのInputでTonePortが出てくるのを確認。

しっかり音も来ています。

実は環境設定でデバイスがグレーアウトして選べないという問題はネット上の某知恵袋に何件か上がっていましたが解決はしていないようです。
ドライバが共用で排他的にしか使えないことと、チェックを外して一度適用ボタンを押してからチェックしなおす、というのがポイントなのです。
これでiRig Acoustic Stageの音量問題は解決です。
録音する時にWindows上でHD300との切替をしなくてはならないのは手間です。
ですが、出てくるサウンドはHD300で無理やりゲインを稼いで作った音とは大違いです。非常にクリアで生で聞く音とほぼ変わらないんじゃないかというくらいの音で録音できます。自分には十分以上のアコースティックサウンドです。
結局はごく普通のエレアコと同じ接続なんです。冷静に考えればiRig Acoustic Stageにはパワーアンプだとは一言も書いてありません。バッテリーを使っていてイコライザーが付いているんですが、これって普通のエレアコのオンボードプリアンプと同じことですよね。iRigシリーズがスマホに接続するだけで音が出せますというコンセプトなので、これもPCに接続するだけで音が出せるのだと勝手に思い込んでいたんですね。
今愛用しているFISHMANのRare Earth Mic Blendと比べると空気感というかアンビエントというかが強く、生々しいアコギサウンドになります。場合によっては少々耳に痛く感じますが、弾き語りやアンプラグにはRare Earthより合うと思います。予備にもう1台、と思ったら廃盤になってしまったようです。
iRig Acoustic Stageの売りのひとつにUSBでPCに出力できるということがあります。ですが、USBでパソコンへ入れてみたところ音量が非常に小さいのです。これはアンプシミュ等のアプリで増幅することが前提なのかな?
また、ドライバがASIOに対応していません。殆どのDAWソフトはASIOを介して外部音源を取り込んでいます。なので、PCに接続してもWindows付属のレコーダーでしか音を出せないのです。一応、ASIOに対応させるフリーソフトのようなものがあるようですが、作動が不安定みたいです。
USB接続は諦め、Line6のPOD HD300を通してみました。HD300にはエレアコ用アンプのモデルはありません。クリーン系のアンプを使ってみましたが、ここでも音量不足です。コンプで無理やり持ち上げたりしなくてはならず、まともなサウンドは作れませんでした。
そこで目を付けたのが現役を退いてホコリを被っていたLine6のTonePort UX2。マイク入力付きのオーディオインターフェースです。DIでバランス信号に変換してTonePortのマイク入力で増幅してやろうという狙いです。
iRig Acoustic Stage→DI→TonePort→PCという流れです。最後がオーディオインターフェースか卓かの違いはありますが一般的なエレアコの接続方法ですね。
DIはCLASSIC PROのアクティブDI、CDI-1Aです。格安なのに評価は高い機種です。

物置から引っ張り出してきたLine6のTonePort UX2。置き場所がなく取り敢えずプリンター上に。

ここからはソフトの設定です。
TonePortにはGearBox(簡易版でしたが)というアンプシミュレーターソフトがバンドルされていて、そこからTonePortをコントロールできたのですが、Windows10には対応してはいないでしょう。では、Windows10でTonePortが使えないのか、というとそんなことはありせん。ちゃんと使えるのです。
先ずはWindowsの設定。ドライバはHD300、HD500と共通なのでWindows10対応のドライバが既にインストールされているのです。インストールされていなければLine6サイトからインストール可能です。
ドライバがインストールされると『Line6 audio-MIDI devices』というシステムがコントロールパネル内に現れます。ここでTonePortの設定もできるのです。
Windows10ではデフォルトのデザインのコントロールパネルではこのアイコンが出てきません。

右上の『表示方法』から『大きいアイコン 』か『小さいアイコン』を選ぶと出てきます。


ダブルクリックで開いて、上の『Line6 device』から『Line6 TonePort UX2』を選択します。
次に『Input & Recording』タブを開き『Input Source』で『MIC 1 & 2』を選択します。これは、今回はDIからの出力をTonePortのMIC入力へ入れるためで、ライン入力等へ入れるならそれに合った入力を選びます。
下には『Hardware Meters Show』のリストがあります。これはTonePortのアナログメーターに何を表示するかです。色々と設定してみたのですが、上手く反映される時と全くメーターが動かない時があります。バグなのか何か条件があるのか分かりませんが、メーターは特に必要ないので今は深く追求しないでおきます。

これでWindowsの設定は完了です。TonePortがマイクアンプとオーディオインターフェースとして作動し、TonePortに入力した音声が増幅されてパソコンで聞けるようになります。Windows付属のボイスレコーダーでも録音できます。
次はDAWソフトの設定です。自分はCakewalk by BandLabを使っていますが、どのソフトでもだいたい同じやり方だと思います。
『環境設定』を開くと、『入力デバイス』『出力デバイス』ともにHD300になっており、TonePort UX2はグレーアウトになっていて選択できません。恐らくドライバが共用なのでHD300とTonePortが排他的にしか使えないためだと思います。

一度HD300のチェックを外して下の『適用』をクリックします。そうするとグレーアウトが外れてTonePort UX2が選べるようになります。

TonePort UX2にチェックを入れたら『適用』をクリックして終了です。

オーディオトラックのInputでTonePortが出てくるのを確認。

しっかり音も来ています。

実は環境設定でデバイスがグレーアウトして選べないという問題はネット上の某知恵袋に何件か上がっていましたが解決はしていないようです。
ドライバが共用で排他的にしか使えないことと、チェックを外して一度適用ボタンを押してからチェックしなおす、というのがポイントなのです。
これでiRig Acoustic Stageの音量問題は解決です。
録音する時にWindows上でHD300との切替をしなくてはならないのは手間です。
ですが、出てくるサウンドはHD300で無理やりゲインを稼いで作った音とは大違いです。非常にクリアで生で聞く音とほぼ変わらないんじゃないかというくらいの音で録音できます。自分には十分以上のアコースティックサウンドです。
結局はごく普通のエレアコと同じ接続なんです。冷静に考えればiRig Acoustic Stageにはパワーアンプだとは一言も書いてありません。バッテリーを使っていてイコライザーが付いているんですが、これって普通のエレアコのオンボードプリアンプと同じことですよね。iRigシリーズがスマホに接続するだけで音が出せますというコンセプトなので、これもPCに接続するだけで音が出せるのだと勝手に思い込んでいたんですね。
今愛用しているFISHMANのRare Earth Mic Blendと比べると空気感というかアンビエントというかが強く、生々しいアコギサウンドになります。場合によっては少々耳に痛く感じますが、弾き語りやアンプラグにはRare Earthより合うと思います。予備にもう1台、と思ったら廃盤になってしまったようです。
Posted by Don West at 07:06│Comments(0)
│ギター