2024年01月13日
デジカメでオールドレンズを使う理由
昨年、何十年ぶりかでフィルムカメラで撮影をしました。
この写真、レンズは80年代のMINOLTA new MD 35-70mm f3.5、フィルムはKODAKのGOLD 200で撮影し、ネガからスキャンしました。粒状感は目立ちませんが解像度はあまく、何となくベタッとした発色、青空のグラデーションの微妙な色合いなどから、言われてみれば微かにレトロ感。初期のデジカメで撮影したような雰囲気もあります。GOLD 200、昔はなかったフィルムですが往年のKODAKのようにイエローが強く出ていますね。

こちらは同じレンズで2000年頃に撮影した古いネガです。早く現像に出したかったけどフィルムが残っていて勿体ないのでたまたま目に付いた花を撮影したんでしょう。FUJIFILMを使っています。FUJIFILMらしく寒色系が奇麗に出ていますが、コントラストや鮮やかさは控えめですね。

で、同じレンズを現代のフルサイズミラーレス一眼デジカメに装着して撮影した写真がこちら。
逆光なので豪快に大きな六角形のフレアが入っていますが、それを除けば現代のレンズと見分けはつかない出来栄えではないでしょうか。

広角端では周辺部で荒れが見立ちますが、拡大してよーく見なければ気付かないくらい。解像度も発色もコントラストも、現代のレンズ並みにシャープにきれいに写ります。

つまり、80年代頃の標準〜小望遠レンズなら性能的に十分熟成されていて、現代の高性能なフルサイズデジカメでも十分通用する性能だということですね。50mmの単焦点なんて絞り込んで撮影すれば息を呑むほどの精細さです。
一方で、フィルム写真らしいレトロ感、エモさを求めるならデジカメではなくフォルムとプリントが必要なのかな?70年代以前の特定のレンズを使って、更にその特性を活かすような条件で撮影すればそんな雰囲気も出せるんでしょうけど。
ま、自分にはそんなセンスも技術もないので、古い手持ちのレンズを有効活用したいとか、新しいAFレンズは予算的に揃えられないからといった理由でオールドレンズを使ってるんです。
オールドレンズとしてではなくMFレンズとして、描写性能は遜色なく使えると思いますので、そんな使い方も全然ありだと思います。
なんせ中古のオールドレンズは驚く程安価で出回っているんです。300mmをカバーする望遠ズームでも1諭吉も出せば手に入れることができます。ミラーレス一眼用のAFなら10万円はするのでは?自分は1,000円で100-300mmのF5.6ってのを購入して愛用しています。
マウントアダプターも5,000程度で買えますから、最新のAFレンズの1/10くらいの値段で300mmの望遠レンズが使えちゃいます!しかもマウントアダプターを揃えれば1台のデジカメに各社のレンズを装着できてしまいます。

当然AFやレンズ内手ぶれ補正は使えませんが、このコスパは大きな魅力ですよね。(実はAF化するアダプターもあるんです!)
手の届かなかった望遠レンズや使ってみたかった様々なレンズを揃えて、しかも現像せずその場で直ぐに見ることができるなんて、夢のような話ではありませんか。
前述のように過去にフィルムカメラを使っていた人にとってはこのミラーレス一眼デジカメ+オールドレンズは操作にほぼ違いがありません。そのうえピント合わせのサポート機能で精度も大幅に向上します。ISO感度の変更もフィルムを入れ替える必要はなくコマごとに変えられます。オートワインダー無しで連写もできます。
フィルムカメラの欠点を補いつつフィルムカメラ感覚で撮影できます。
一方でデジカメを使っている人の視点で見ればプログラムオートとオートフォーカスがないことだけ。
ただ、オールドレンズの欠点として劣化があります。古いレンズゆえにくもりやカビ、チリの混入や傷があるものが多いです。個人のオークションはリスクが高いですが、駄目でも痛手にならない程安価だったりします。ま、信頼できるショップでの購入が安心です。
因みに、あるサイトにくもりやカビがどの程度写真に影響するのかテストした様子が載っていました。程度にもよりますが意外なことにあまり影響が無いと。逆光なんかでは悪影響が出るみたいですけど。
自分の使っている望遠ズームはかなりくもりがあるんですがその影響はさほど無さそうです。ただ、劣化とは関係ありませんが周辺減光が盛大に出ます。絞り開放(5.6)では"味"や"雰囲気"なんてレベルではない程、何かに被ったかなと思う程豪快に出る時があります。しかも上に出たり横に出たり。


開放から3段絞れば出なくなりますが、絞り込むと今度はレンズ内のゴミが写り込んでしまうんですよね。
ま、一世一代の写真を残すことに全集中しているわけではないので、こういうのを笑い話として楽しみながら使っていくってのもよいのかもしれません。フィルム代や現像代もかからないので遠慮なく何枚も撮影できるんですから。
この写真、レンズは80年代のMINOLTA new MD 35-70mm f3.5、フィルムはKODAKのGOLD 200で撮影し、ネガからスキャンしました。粒状感は目立ちませんが解像度はあまく、何となくベタッとした発色、青空のグラデーションの微妙な色合いなどから、言われてみれば微かにレトロ感。初期のデジカメで撮影したような雰囲気もあります。GOLD 200、昔はなかったフィルムですが往年のKODAKのようにイエローが強く出ていますね。

こちらは同じレンズで2000年頃に撮影した古いネガです。早く現像に出したかったけどフィルムが残っていて勿体ないのでたまたま目に付いた花を撮影したんでしょう。FUJIFILMを使っています。FUJIFILMらしく寒色系が奇麗に出ていますが、コントラストや鮮やかさは控えめですね。

で、同じレンズを現代のフルサイズミラーレス一眼デジカメに装着して撮影した写真がこちら。
逆光なので豪快に大きな六角形のフレアが入っていますが、それを除けば現代のレンズと見分けはつかない出来栄えではないでしょうか。

広角端では周辺部で荒れが見立ちますが、拡大してよーく見なければ気付かないくらい。解像度も発色もコントラストも、現代のレンズ並みにシャープにきれいに写ります。

つまり、80年代頃の標準〜小望遠レンズなら性能的に十分熟成されていて、現代の高性能なフルサイズデジカメでも十分通用する性能だということですね。50mmの単焦点なんて絞り込んで撮影すれば息を呑むほどの精細さです。
一方で、フィルム写真らしいレトロ感、エモさを求めるならデジカメではなくフォルムとプリントが必要なのかな?70年代以前の特定のレンズを使って、更にその特性を活かすような条件で撮影すればそんな雰囲気も出せるんでしょうけど。
ま、自分にはそんなセンスも技術もないので、古い手持ちのレンズを有効活用したいとか、新しいAFレンズは予算的に揃えられないからといった理由でオールドレンズを使ってるんです。
オールドレンズとしてではなくMFレンズとして、描写性能は遜色なく使えると思いますので、そんな使い方も全然ありだと思います。
なんせ中古のオールドレンズは驚く程安価で出回っているんです。300mmをカバーする望遠ズームでも1諭吉も出せば手に入れることができます。ミラーレス一眼用のAFなら10万円はするのでは?自分は1,000円で100-300mmのF5.6ってのを購入して愛用しています。
マウントアダプターも5,000程度で買えますから、最新のAFレンズの1/10くらいの値段で300mmの望遠レンズが使えちゃいます!しかもマウントアダプターを揃えれば1台のデジカメに各社のレンズを装着できてしまいます。

当然AFやレンズ内手ぶれ補正は使えませんが、このコスパは大きな魅力ですよね。(実はAF化するアダプターもあるんです!)
手の届かなかった望遠レンズや使ってみたかった様々なレンズを揃えて、しかも現像せずその場で直ぐに見ることができるなんて、夢のような話ではありませんか。
前述のように過去にフィルムカメラを使っていた人にとってはこのミラーレス一眼デジカメ+オールドレンズは操作にほぼ違いがありません。そのうえピント合わせのサポート機能で精度も大幅に向上します。ISO感度の変更もフィルムを入れ替える必要はなくコマごとに変えられます。オートワインダー無しで連写もできます。
フィルムカメラの欠点を補いつつフィルムカメラ感覚で撮影できます。
一方でデジカメを使っている人の視点で見ればプログラムオートとオートフォーカスがないことだけ。
ただ、オールドレンズの欠点として劣化があります。古いレンズゆえにくもりやカビ、チリの混入や傷があるものが多いです。個人のオークションはリスクが高いですが、駄目でも痛手にならない程安価だったりします。ま、信頼できるショップでの購入が安心です。
因みに、あるサイトにくもりやカビがどの程度写真に影響するのかテストした様子が載っていました。程度にもよりますが意外なことにあまり影響が無いと。逆光なんかでは悪影響が出るみたいですけど。
自分の使っている望遠ズームはかなりくもりがあるんですがその影響はさほど無さそうです。ただ、劣化とは関係ありませんが周辺減光が盛大に出ます。絞り開放(5.6)では"味"や"雰囲気"なんてレベルではない程、何かに被ったかなと思う程豪快に出る時があります。しかも上に出たり横に出たり。


開放から3段絞れば出なくなりますが、絞り込むと今度はレンズ内のゴミが写り込んでしまうんですよね。
ま、一世一代の写真を残すことに全集中しているわけではないので、こういうのを笑い話として楽しみながら使っていくってのもよいのかもしれません。フィルム代や現像代もかからないので遠慮なく何枚も撮影できるんですから。
Posted by Don West at 19:31│Comments(0)
│カメラ